起立性調節障害と運動の関係

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運動するのは逆効果!?

運動をすると起立性調節障害が治るってホント?

一般的に起立性調節障害を改善するには、有酸素運動が良いとされています。有酸素運動とはウォーキングやジョギングといった、体力を一定量ずつ消費していく運動のことです。


一気にではなく少しずつ体力を消費することによって、身体にあまり負荷を掛けずに運動をすることが出来ます。実際、起立性調節障害のお子さんは運動不足になってしまっていることが多く、多少なりとも運動をする必要があります。


起立性調節障害関連の本でも運動は必須のものとされているはずです。しかし、実際のところ起立性調節障害であるときに運動をしてしまうのは、大きな間違いであるという考え方もあります。


運動が逆効果になる理由

その理由は、起立性調節障害であるときの身体の状態にあります。先程もお話しましたが、起立性調節障害のお子さんは基本的に運動不足で体力があまりありません。


普通なら寝れば回復するはずの体力が、自律神経が乱れていることによって、ほとんど回復しなくなってしまっているからです。こんな状態で体力を減らすような真似をすれば、元々少ししかない体力がゼロになってしまい、体を動かすことすら難しくなってしまいます。


起立性調節障害のお子さんで多い事例が、調子の良い日に全力で遊んだり、部活に励んでしまったりして体力を使い切ってしまい、翌日に普段以上に体調が悪くなってしまった、というものです。


理想の運動量とは

残念ながら、体調が良い日があっても起立性調節障害が治ったわけではありません。普段より少しだけ体力が回復している程度なのです。それにもかかわらず、激しく動いて体力を消費してしまえばすぐに空っぽになり、さらに体調を崩してしまいます。


運動をするといっても本当に軽いもの、ウォーキングくらいのが理想です。体調が良い時に、短時間であまり疲れない程度に行うのがちょうど良いのです。他ではジョギングやサイクリング・水泳などの少し重めの運動を推奨していることが多いのですが、そもそも起立性調節障害になってしまった時点で、このレベルの運動はほとんど出来ないと思って良いでしょう。


体調が悪い場合は決して運動はさせずに、家で体を休ませておくべきです。無理に毎日継続させる必要はありません。調子が良かったらちょっと外を歩いてこよう、くらいの気持ちで運動するようにしましょう。


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